ハゥ·トゥ·サクシード

現場があるというのはこんな幸せなことだったのか

その言葉を何度も何度も噛み締めた2020年

春のツアーが中止になり、メンバーが抜け、四部作の集大成であるラストを

4人で飾るはずだった作品を二度と見ることが出来なくなった絶望

 

これでもかと絶望を味わい、それでも今日を迎えられたことに私は本当に震えて涙が溢れた

前日は早く寝なきゃとさっさと就寝し

朝はまだ寝れるのに気持ちが高まって寝ようにも寝れなくて

なのに、色々準備してたらバタバタになってしまいギリギリで電車に乗って

行きなれているはずの渋谷でさえ、ん?合ってるよね?この電車でいいんだよね!??と何回も確認し

久しぶりの紙チケに「入れたかな?今日の公演かな?」と何度も確認し、確認しすぎたせいで「ちゃんと入ってるかな?」とさらに不安になるという負のループをくぐり抜け

渋谷ヒカリエの11階につき、ポスターを見た途端に涙が溢れた

「とうとうここまできたんだ」

長い長いコロナ禍と絶望に苛まれ続け、血液までヲタクに染まった人間にはこれだけで感無量なのである

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ポスターを写真に撮る。泣く

入場列に並ぶ。泣く

チケット出して、今日の公演だよね!?と確認して、泣く

入場し、グッズ買って、トイレ行き、席を確認し、座る

当然のように節々で泣く

そして劇場全体を見てボロボロと泣いた

こんな大きな劇場で、増田さんの夢が叶う

色々な事が起こって、増田さんも苦悩し、迷い、色々なものに追われ、また心無いことを言われもしただろう

悪くもないのに謝り、笑いに変えるしかない出来事に心を痛めもしただろう

笑いながらもその心は見せず常にNEWSとファンを守り続けた増田さんの夢がここで叶うことにボロボロと泣けた

そして自分もまた、ここに座ってもまだ突然

「本日の公演は中止致します」と言われても仕方ない状態で(今のところ)ここまで来ることができたことに感謝して泣けた

スタッフさんも、出演者さんも、劇場も、スポンサーも、みんなみんな

この状況でやることは正しいのか!?

ということを考えたと思う

それでもみんなが私生活の細かな所から気を付けて、コロナを持ち込まないように努力して

「エンターテインメントを止めるな!」っていう思いを胸にここまで走り続けて頂いたことに感謝してまたホロリとした

それに、ファンもかなり苦悩したと思う

行きたくて行きたくてたまんないけど、仕事柄諦めると言う友達を沢山見たからだ

いつもなら、行けるなら何回でも!

どこでも行く!って友達ばかりだが、ほぼほぼみんな「もしもコロナにかかったらと思うと行けない」と諦めていた

みんなそれぞれ苦悩しながら、自分の中の正解と思う事をそれぞれ行った日々だった

行くと決めた人も、行かないと決めた人も

どれも正しく、間違っていないと思う

そして、その気持ちはちゃんと増田さんに伝わっていると思う

そんな思いを胸に改めて会場を見渡すと、さらに涙腺は壊れボロボロと涙が出てくる

ドタバタ朝からやった久々のアイメイクもやらなきゃよかったっていうレベルだ

 

この段階で私のハンカチは相当湿っている

マスクも中々のものだ

替えを用意しておいてよかった

私的初日は3階席だがど真ん中という素晴らしい席だった

お陰で全体が見渡せるし、増田さんの表情もキチンと見ることができる

ブラボー!!!

まだ始まってもいないのに心の中で称えた(何に対して?)

さて。内容はというと

最高です

ダンス、歌、演技。どれをとっても素晴らしい!!

それは出演者の方々皆様そう!

生の歌声が響き渡り、どえらい声量での歌声に圧倒され

ダンスも「なんで!?どうやったらそんなすごいことやれちゃうの!??」ってくらいアクロバティックなのに、繊細で

古き良きアメリカの衣装がまた可愛らしく、チャーミング

秘書を性の対象に見ちゃう男共と、秘書も1人の人間!仕事がしたいの!

でーもーー……

ボスと結婚できるって最高じゃない?

現代のシンデレラじゃない??っていう葛藤や

 

仕事をしたいのに色恋沙汰や家庭のことをを持ち込んでくる女に辟易してくるんだけど、

自分は遠慮なく職場に色恋沙汰持ち込んでくる男と、どんな時でも恋事中心!家族はどんな手を使っても守りまっせ!的な女の攻防

 

そんな中に、楽をして出世を試みる2人の男の攻防が入って色々な角度から楽しめる

増田さん演じるフィンチは、窓拭きから出世する本を参考にどんどんと出世していく役

本からヒントを得て、自分で得た情報を元に役員達の心を掴んでは上に登っていく

何か思いついた時の、「ちゃらら~ん!」って顔がいちいち面白く

仕事やってますよアピールのために、全然徹夜なんかしてないのに、部屋を散らかして机で突っ伏して寝てたり(しかも白目で)

社長の出身大学のアメフト応援歌を覚えて来るも、実際に歌い踊られるとわからなくて

横目でチラチラ見ながら一拍遅れて踊る様が可愛いくて可愛いくて

ついつい可愛がってしまう、憎めないフィンチを存分に演じていく

もう1人は松下優也さん演じるバド

今まで存じ上げなく申し訳ないが、すごくかっこよくて素敵な方

そんな素敵ビジュアルの方が全身全霊でコミカルな動きをするもんだから面白くて仕方ない

バドはコネを使って楽して出世するタイプ

タイプの違う出世欲の塊2人がことある事に衝突して、だけどそこはいい時代のアメリカならではで実にカラッとしていて気持ちがいい

 

そして広報部長まで出世したフィンチに初めて「真の実力」を求められる時がくる

今までは、仕事の中身より運でここまで登り詰めたため 周りに敵も作り、社長も冷静になって本当の実力を見せて欲しいと求めてくる

2幕が開けたとき。今までの明るい雰囲気はなく追い詰められたフィンチがいる

鏡に向かい「自分はできる」と言い聞かせるフィンチ

周りは自分を陥れようとする者ばかり

冷静になろうとしても、どんどんと周りに巻き込まれるようにグルグルと苦悩するフィンチ

笑顔はなく鋭い目で余裕も感じられない

追い詰められてるフィンチの心情がすごくよく表されてる(全て私の勝手な解釈(笑))

最後、ピタッと止まり静かに髭を剃るフィンチ

落ち着いて、鏡をしっかりと見て髭を剃る姿は覚悟を決めて肝が座った瞬間に見えた(べらぼうにかっこいい)

ここからは実力と、運だけではどうすることも出来ないことと、やはり運が味方してそれを上手く使える人は違うなぁっていう内容で(ざっくり)どんどんとスピードよく話が展開していく

一瞬たりとも目が離せないというのはまさにこれのこと!ってくらい細かい表情や、仕草などに込められてて瞬きすらできない(してるけど)

そして、私をとらえて離さなかったのは雛形あきこさん

私は今回のミュージカルが、直前までやるかやらないかわからないから期待しないようにととことんまで舞台のことを頭から排除し

排除しすぎたせいで何時からのチケットを取ったかも忘れ

でも見てしまったら途端に舞台に影響を及ぼすかもしれないと怖くなり前日夜まで確認しないくらいの徹底ぶりを行った(願掛けの一部)

そして、大千秋楽を迎えるまではSNSで呟くことも辞めようと、これも願掛けとして辞めておいた

勿論、これは自分の中だけのルールなので他の方は全然気にしないで頂きたいのだが

もしも途中でなにかあって、最後まで舞台を敢行することができなくなったら……

その時に、チケット持ってたのに見た人と、見れなかった人がいるのはいかがなものか!?

そんな人が見たよーってツイートを見たらどう思うか?ってのを考えて ずっと心の中にしまっておきました

ホントに宗教ちっくでごめんなさいね

ただの個人の願掛けなのです、気になさらないで

勿論呟いた人を批判してるつもりもないので誤解しないでね(チキン)

で、そんなこんなで共演者についても情報をシャットダウンしすぎて雛形あきこさんが出てることも知らなかったのです(嘘だろ?)

雛形あきこさん演じる、誤解ないように書いてもこうなってしまう超絶エロボディセクシーダイナマイト秘書が自分の信念に嘘をつけないせいで周りをどんどん巻き込んでいくんだけど

出てくる度に「ぎゃふん!おっぱい!!」と思わずにはいられない衣装でどんどん出てくるのさ

歌はちょいと……って感じだけど、あのキャラが生かされててそれも気にならない(もしくはそれも策略なのかもしれぬ)

そんな役なもんだから歩くだけで男がメロメロになっていく

私も勿論メロメロになり、私も跪いて拝みまくりたい!!と思いまくり

友達のLINEにおっぱいを連呼してしまった

ホントにごめん。友達

セクハラよ!!!と思う方もいるかもしれない

セクハラだと思う。でもそれくらいに素晴らしいおっぱいだった

芸術品はおっぱいも恥部も惜しげも無く出されてるよな?それと同じだ

あれは芸術だ!!!(何がいいたい?)

あ、誤解を生みそうなので注釈するとポロリとか絶対ないよ

雛形あきこさんの抜群のプロポーションと、それを存分に生かした衣装さんの勝ちなのだ

 

あと、社長秘書役の春野寿美礼さん

この方のプロポーションも素晴らしい!!

脚線美が美しく雰囲気も実にすごい

後から調べたら宝塚のトップを務めたとのこと

納得すぎる

そして後半で披露した歌声の力強さ!!

まっすぐな姿勢を保ったままメトロノームのように左右に振られながらもまったくブレることない歌声に感動!!

勿論他の方の歌声もすごいのよ!

男性陣のテノールの低く響く歌声。はぁー、こんな素敵な歌声を聞けるなんて!と何度も感動しまくった

女性陣の美しい歌声とハーモニー、そしてソワソワと落ち着かない私語と恋バナ

時代を軽快に生き抜いているようなステージの端から端まで使ったダンス

ダンスにあった衣装がフワフワと舞い、時にはセクシーすぎて

ぎゃふん!どこもかしこも私の大好きすぎる可愛い女の子が満載よー!!

みんな可愛いすぎだろ!ウハウハ!

 

………って、なんの話だ?

と、このようにフィンチが舞台に出ていなくても個々の役者の方々が素晴らしくて、私は感動の涙と、拍手しすぎて手が腫れるのではないか!?と思ったほどだ

 

でもね

やっぱりフィンチが素晴らしいの

これだけの方々に囲まれての主演

プレッシャー半端ないはずなのに

出てきた瞬間ニコッと「僕はできる!」と言われた日には

飴の1個も差し出して「うんうん。君ならできる!あたちも信じてる!!」と髪をぐしゃぐしゃになるまで撫でまくりたい欲望に駆られるほど、一瞬にして虜にさせられる

甘い歌声なのに、ちゃんと主張していて

なのに全体のハーモニーを崩していない

低音から高音まで

甘い歌声から、刺すような歌声まで

色んな表情を見せながら、歌でも魅了していくフィンチ

そして、可愛いらしいダンスから後半の全員でのダンス

思わず手拍子して、自分も参加したくなる楽しさ

なのに目から感動で涙がこぼれ落ちる

もうもう……最高の舞台だった

 

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そして、本日。

とうとう大千穐楽を迎えたハウトゥーサクシード。

皆様、同じ気持ちのようでいつも以上に客席も乗っている

キャストの方々のアドリブも多く楽しい

ブラザートムさんがアドリブで「今日が最後」と言われたことにギュッと胸が締め付けられると共に、それをうまく絡めてくることに感嘆し拍手してしまった

今までだって素晴らしかったのに、まるで持ってるもの全てをここに置いていくのか!?ってくらいいつも以上に気合いの入ったダンスと歌声を魅せられ、また涙が溢れてくる

 

そして、、満場の拍手とスタンディングオベーションに包まれキャストの皆様が応えていく

最後に出てきた増田さんがまたさらに一回り大きくなったように見えた

なのにカテコで泣いて言葉が出てこない増田さんを見て

あー、増田さんだ。いつもの増田さんだ

大きく見えたけど座長としてずっと張りつめていたんだな。張りつめていた気持ちがふっと緩んだ瞬間に、いつもの増田さんに戻って

緊張の糸が涙と共に落ちていくのが見えるような気がした

何度も何度も伝えようとするけど、言葉が続かない増田さんに

カンパニーの方々の温かい目線が混じりあって

どこまでも素敵な舞台だったなと私も泣けた

「泣いた方がいいかなって思って。これも嘘の涙なんですけどね」っておちゃらけちゃうとこも

「全120公演ありがとうございました!」って相変わらず盛っちゃうとこも全部可愛いくて泣ける

笹本さんも増田さんと松下さんが混ざって「松田さん」って言っちゃうし(笑)

その時の肝の座りっぷりがまた可愛いし

そうかと思ったらブラザートムさんが誰よりも愛おしそうに舞台に関わった全ての方に感謝をしてて

増田さんと抱き合ってる姿を見たら……

もうもう、我々は泣くしかないです

こんな素晴らしい舞台をありがとう!

この素敵な作品に出会えてありがとう!!

全てに感謝して優しい気持ちで本日は眠りにつけそうです

増田さん。ホントにすごかったです

増田さんに出会えて幸せです

ありがとう。おめでとう。お疲れ様でした。

増田さんがゆっくり休めることを祈りつつ私も新幹線で寝ようと思います

ぐーすか